2017
08.15

黒革の手帖の意味を深読みすると?そこヘ行き着くの!じゃ武井咲ダメじゃん

2017年7-9月期, 黒革の手帖

画像出典:「黒革の手帖」公式ツイッターより

松本清張原作の「黒革の手帖」は、今回で6回目のドラマ化になりますが、この「黒革の手帖」のタイトルに込められた原作者の意味は何だったのでしょうか?

「黒革の手帖」の意味を深読みすると何が浮かび上がって来るのでしょうか?考察しまとめてみました。

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黒革の手帖の意味を深読みすると?

「黒革の手帖」は主人公原口元子が愛用している手帖のことですが、そこには元子が銀行員だったころに、借名預金口座を利用して脱税した巨額な金を貯め込んでいる人間の名前と預金名義をメモしたリストが書き記されています。

原作者松本清張は、その「黒革の手帳」を人間の果てしない欲望のシンボルとしてタイトルにその意味で使っているのです。

不正な手段で儲けた金を裏預金にして隠し脱税をしている社会的に勝ち組の強者に、真面目にそして真っ当に働き生きていても富を得ることが出来なかった社会的に負け組の弱者が立ち向かう時、唯一武器として使える手段が「黒革の手帳」に象徴される強者の弱点「脱税の告発」という攻撃手段だったのです。

原口元子は、借名預金の所有者楢林謙治にその口座名義を読み上げながら、「税務署へこのリストを持って駆け込んでもいいのですよ」と殺し文句の意味で言って脅迫し金を奪うのです。

進学予備校の理事長橋田へも最後にこの言葉を使って橋田の持つ不動産を自分のものにしようとします。

しかし、元子は「黒革の手帖」の本当の意味が、強者から金を奪う打ち出の小槌であるとともに、自分自身を果てしなき金の亡者へと導く麻薬であることに気が付いていないのです。

なぜこれほど何度も実写化され人気なのか?

「黒革の手帖」が何度も実写化される人気の理由は、その先はどうなる?という期待感を抱かせる話の展開の絶妙さと詳細なところのリアルさにあると思います。

松本清張は、この小説を書くにあたって、モデルとなった滋賀県のある銀行に足を何度も運んで、実際にあった横領事件の取材を通じて原口元子というキャラクターと横領の場面を書き上げたと言われています。

ですから、臨場感があってドラマ向きな作品になっているのです。

 

しかし、それだけではありません。端的に行ってしまえば、「黒革の手帳」ほど社会の不公平を正面から扱った原作ものが他にないからです。

公の立場に立って、例えば税の不公平を正すものは有ります。ドラマ「税務調査官・窓際太郎の事件簿」や古くは映画「マルサの女」などもそうです。

しかし、このような作品には、ドラマの中の特定の不正行為者を糾弾するだけで、登場人物の心情を深く捉える目やその人間の背景にある社会への鋭い考察と言ったものはむしろ封印されています。

「黒革の手帖」は、推理小説のジャンルに入る娯楽ものですが、松本清張はこの作品の中で、「人の幸せとは何かということをテーマに小説の形を借りて追及をしています」それはこの小説が発表されてから約40年近く経ようとしている今でも変わらず放ち続けている太陽の光のようなものです。

これが、「黒革の手帖」がこれまで何度も実写化されていた人気の本当の理由です。

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Yahoo!リアルタイム検索からツイッター投稿などをピックアップしてみました。

「すごいすごい!今黒革の手帳で元来の意味合いの「おもたせ」出てきたー!学んだ!」

「黒革の手帳の謎が解けた!当時ずっと黒川さんって人の手帳だと思ってたから全く意味が分からなかったのよね」

「黒革の手帳 また始まったね! イイねー 私もある意味黒革の手帳作れるw」

「黒革の手帖で「女の幸せを知らない可哀想な女」ってフレーズがあったけど、女の幸せって何だろう。」

「ドラマ 黒革の手帖 諦めねば、夢は叶う ドラマでのセリフでした 意味深」

「黒革の手帖: 悪い意味で刺激にみちた生き方だ でも お金に勝ちたいって気持ちはわかる」

「波子と元次長に刺される夢は悪夢だけど、刃物で刺される夢は金運の上昇や苦境などの好転を意味するよね。」

「原口元子の経営する 「クラブ・カルネ」の”カルネ”は 手帖という意味があるそうです」

「黒革の手帖に毒されているから、これが金持ちのパパ(意味深)の力と思ってしまう」

「黒革の手帖、松本清張の作品だってことくらい分かれよ。その作中のセリフってだけだよ。深い意味ねぇよ。」

「ドラマは色々な意味で語彙力を零にしてくる。 決して楽しくはないがハマる。」

出典:twitter

 

感想・まとめ

人生をいかに素晴らしく生きるか? これはどんな世の中でも、またいつの時代でも人間が心の中で問い続けてきた課題です。

かつて、そこから逃れ、猫を主人公に見立てて猫の目から愚かな人間の姿を描いた小説家やドブネズミの様に生きたい!と歌ったシンガーもいましたが、彼らでさえ答えを見いだせた訳ではありません。

社会生活を営む人間である以上、そこに立ちはだかるのは、お金との向き合い方なのです。

金を追及することに血道をあげてしまっては、幸福感が遠のいて寂しい人生としか感じられなくなってしまいます。だからと言って、仙人のような暮らしも出来ません。

どお、お金と折り合いをつけて生きてゆくかが“人生をいかに素晴らしく生きるか?”の

答えなのかも知れません。

これは、ドラマの中での話ですが、主人公元子が安島に語った「お金を支配したい」というセリフと「黒革の手帖」のタイトルとは同じ意味で使われているのではないでしょうか?

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