09.19
ドラマ模倣犯あらすじ紹介!原作の感想まとめもしてみた
宮部みゆきの小説「模倣犯」が再度映像化されると聞いて、ずっとわくわくしながらまっていました。ドラマのあらすじも公開になったので、そのあらすじ紹介と、原作の小説の感想をまとめてみました。
ドラマ模倣犯のあらすじ紹介 長編小説をどう短くまとめる?
「模倣犯」といえば、14年前にSMAPの中居正広さんが主演で映画化され、話題を呼びましたが、いろんな意味ですごい映画だったようですね。私は原作の大ファンなので、中居さんにはピースは無理だろう、と思っていまだに見ていないのです。ラストシーンがあんまりだ、という噂しか聞いていません。
なので、今回も、女性記者・前畑滋子を主役にして中谷美紀さんがその役を演じるということで、かなり安心したのですが、ピース役はどうなるのか、と心配していました。坂口健太郎君と聞いて、納得!人当たりがよくて、でも知的で、だけどどこかくらいところもありそうな、そんな役を演じるには、坂口君はぴったりですね。キャストについては別記事にまとめたいと思います。
ドラマ前編のあらすじ紹介です。
東京台東区の公園で女性の右腕とカバンが発見される。カバンは中に入っていたものから、3か月前から行方不明の会社員・古川鞠子のものと判明する。鞠子の祖父・有馬義男と母・古川真智子が警察の事情聴取を受ける。そのとき、犯人らしき人物からTV局に電話がかかる。
「腕は鞠子さんのものじゃないよ。彼女は別の場所に埋めてある」
と犯人は告げる。
フリーのルポライター前畑滋子は、ニュースで鞠子の名前を聞きハッとする。彼女の名前は、失踪女性のルポの取材ノートに書いてあった。事情があり、ルポの取材は中断中だった。
滋子は、雑誌「サブリナ」の編集長の板垣雅子を訪ね、失踪者のルポを書かせてほしいと頼み込む。記者生命をかけてルポを書くという滋子の熱意に動かされた板垣から重要情報をもらう。
右腕の第一発見者は塚田真一という17歳の少年。彼は1年前に起きた一家強盗殺人事件の唯一の生存者だった。
少年を悲劇の発見者とする切り口で書くという条件で、滋子は連載を担当することになる。真一は、家族の事件と向き合うためにも滋子の助手をしたいと申し出る。
被害者家族を翻弄し、死者を冒涜するような犯人のやり口。
そして、次々と発覚する理由なき殺人に滋子の怒りは募っていく。
というのがテレビドラマの前編のあらすじ紹介です。
原作は、単行本2段組で700ページの前後編、400~560ページある文庫版で全5冊に及ぶ長編です。おそらく、ドラマ前編で単行本の1冊目、ドラマ後編で単行本の2冊目、という感じになるのではないかと思います。これをどう5時間にまとめるのか、気になります。
宮部みゆきの小説「模倣犯」の感想まとめ
AmazonのカスタマーレビューやTwitterから原作の感想をまとめてみました。Amazonでの評価は単行本上巻が5点満点で3.9、下巻が3.8でしたから、かなりの高評価だと言えます。
映画や映像化に関しての感想が比較的少ないと思える単行本のレビューに絞ってまとめてみました。
ポジティブな感想
・長すぎることは確かだが、犯罪者がヒーローのように扱われる本が巷に溢れていることに違和感を感じる人には、この本は全体お勧めできる!
・非常にスピード感があふれている。
・たくさんの立場から視点を変えて書かれる文章、そしてそれぞれの登場人物がリンクしていく様子、どれも読んでいて興奮するものばかり
・よくこれだけ丁寧にそれぞれの人物像を書いたものだと感心します。
・心理描写にページをさくあまり長い小説となっているのは仕方ないのかもしれない、丁寧なサスペンス
・読み手の心に深くその描写手腕は明らかに一級品。
・登場人物すべてに魅力があります。宮部文学の最高峰
よい評価をしていても、「長い」というのは認めている人もいました。でも、その分、登場人物一人一人の背景を細かく書いている、ともいう事ができますね。
ネガティブな感想
・無駄に長い。登場人物の肉付けもいいがテンポが犠牲になってる
・会話文が不自然。会話文で人物の年齢や人柄がにじみ出てこない
・とにかく「荒削り」。長ければいいってもんじゃない
・すべての文章を半分以下にしても話は全然支障をきたさないくらい。
・冗長さだけが印象的。
・話が脱線しすぎた感じがぬぐえません。
・登場人物の数や背景を割愛して文庫本でちょうどいいかな
・長い割に真犯人の心理は説明不足で了解不能のまま。
「長い」というのが低評価になる一番の原因のようですね。
いろいろなエピソード、人物の背景をいれることで長くなってしまったのだと思いますが、冗長と受け止める人もいます。
Twitterでの小説の感想をひろってみました。
そういえば昨日模倣犯全部読み終わった。ここ1週間ぐらい家にいるときはひたすらずーっと読んでた。登場人物がなかなか犯人に気付かない展開にモヤモヤしつつも最後は一応ハッピーエンド?だったから良かった。久しぶりにその世界にどっぷり浸かった小説だったかな〜
— りな (@kdkkss) 2016年9月6日
#小説家の檻
「模倣犯」宮部みゆきなんとなーく借りたら一瞬で読めちゃったサスペンス小説。被害者と加害者側の心理描写が精密すぎて怖いくらい…今月実写ドラマもやるので是非!!!!(*’▽’*)
— ことは餅 (@kotonananan) 2016年9月2日
救いも希望もない話であっても、一冊の完結したら小説であれば読めるんだよな。宮部みゆきの模倣犯とか、雑誌連載だったみたいだけど、あれ雑誌で追いかけてたら絶対に心の過負荷がしんどくて止めてたと思う。完結してまとめて読める状況だったから読めた
— シン・さやかちゃん (@SayaNagato) 2016年8月3日
どうしてもドラマや映画に触れているツイートが多かったので、原作に関してのツイートだけに絞ってみました。やはり、好き!というツイートになりますね。
原作はとても重いといえば重いのですが、とにかく読むのをやめられない面白さがありますので、ぜひ!読んでみてください。
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