09.16
カインとアベルの原作(原案)とされる旧約聖書からみるドラマの主題について
カインとアベルの原作(原案)とされる旧約聖書について調べてみました。
低迷のフジテレビですが2016年10月スタートの月9『カインとアベル』はファーストインプレッションとしては面白そう!と感じたわたしです。
旧約聖書が原案?人類が初めてさつ人を犯したとされる物語が原案とは非常に興味深くないですか。
それほど深いものなのかしら…。なんだかエヴァンゲリオン感があると感じたのはわたしだけでしょうか(笑
今回はカインとアベルの原作(原案)について深掘りしてみました。
目次
カインとアベルの原作(原案)とされる旧約聖書を2分で理解
カインとアベルについて調べると様々な解釈が出てきます。
旧約聖書は非常に奥が深く、様々な人がご自身の解釈を述べられているのが現状ですが、
ここでは簡略してドラマを楽しめる視点から書いていきますね。
旧約聖書『創世記』第4章にあるカインとアベルの物語の流れは以下の通りです。
■カインとアベルの登場人物
アダムとイヴ:ご存知人類最初の男と女
カイン:アダムがエデンの園を追われた後に出来た子ども(妻はイヴではない)
:兄
:ヘブライ語で「鍛冶屋」という意味
:しかし彼がやっていたのは農耕
:人類最初のさつ人の加害者(とされる)
アベル:アダムがエデンの園を追われた後に出来た子ども(妻はイヴではない)
:弟
:ヘブライ語で「息」という意味
:仕事は羊の放牧
:人類最初のさつ人の被害者(とされる)
ヤハウェ:古代イスラエルの唯一神の名。定義は様々あるが、「存在」を意味する語源と関連付けて解釈されてきた
■旧約聖書『創世記』第4章の物語概略
兄弟であるカインとアベルは仕事に精を出していた。
ある日2人はヤハウェに収穫物を捧げることとなった。
カインは収穫物を。
アベルは最良のものとして肥えた羊の初子を捧げた。
ヤハウェはカインの捧げ物には目もくれず、アベルの供物のみを気に入った。
嫉妬に駆られた兄・カインは野原にアベルを呼び寄せさつ害する。
その後、弟・ヤハウェにアベルの行方を聞かれた兄・カインは
「知りません。私は弟の監視役なのですか?」と嘘ぶく。
これが人類最初の嘘だという。
しかし大地にながれたアベルの血はヤハウェにそれを知らせるがごとく流れ着きやがてカインの嘘はバレる。
これにより兄・カインはエデンの東のノドの地に追放する。
ヤハウェは、カインを追放する時に2つ伝えた。
・もはやカインが農耕をしてもその作物を収穫することは出来ない
・カインをころすものには7倍の復讐があるため誰にもころさせない
以上———-
これの解釈は置いておきまして、このドラマの主題であろうことをお伝えしていきます。
カインコンプレックスが主題か?
心理学ではマイナーな言葉だとは思うのですが一度は聞いたことがあるかもしれません。
ユングが唱えた「カイン・コンプレックス」ってどこかに記憶にないでしょうか?
もちろんこのカインとアベルの関係から来ている言葉です。
この「カイン・コンプレックス」は辞書的には以下のように定義されます。
兄弟の関係において差別的に親の愛情を受けた場合、それによって苦しんだ原体験は、兄弟以外の関係にも投影されていく
出典:wikipedia
兄弟(姉妹)において親の愛情が平等ということはなかなかありえないことなので、誰しも少しは持っていることとわたしはとらえていますが、
心理学ではそれの激しいもの・歪んだものを対象にして言っているのでしょう。。
うちの姉なんか30すぎてもいまだに「妹にはあれをあげたのに~っ」とか時々親に言ってますよ。子供かっっ!
そんな軽いものではなく、もっと闇的なものについてイメージすべきことでしょう。
投影とは?
投影というのは、基本は無意識になされることなのですが例えば「すごく嫌いな人」がいた時に、実はその人の特徴は「自分の嫌いな部分」を持っている人であったりすること。
良い面で言えば、結婚相手の特徴が、実は自分の父親の特徴と一致していたりとか。
抽象的ですがイメージできたのではないでしょうか。
つまりカイン・コンプレックスは兄弟において、差別的な親の愛情で苦しんだことが、現実社会の違うものにおいても反映されることで、反映の仕方はいろいろなものがあるでしょうけれど、例としては
・親を憎む→社会を憎む
・父親を憎む→お金を憎む
・母親を憎む→人間関係を憎む
といったように、何か特定のものもしくは全般的に反映されるものです。
ドラマ『カインとアベル』はどうなる?
これはどうなるでしょうか?まず役割を見てみましょう。というか兄と弟どちらが主人公かわたしは気になりました。
兄:桐谷健太
弟:山田涼介(Hey!Say!Jump)主人公
ヒロイン=兄の恋人:倉科カナ
父:高嶋政伸
旧約聖書だと弟の方が贔屓?されますが、このドラマでは兄の方が贔屓されます。(ひいきというのは語弊があるかもしれませんが)
弟が、兄の恋人に恋をすることで変貌していくものです。
また父役が高嶋政伸さんですが、父に認められたいという潜在的欲求にも注目されるのでしょう。
もちろん現代の社会での出来事として物語は進むのでなんでも旧約聖書に当てはまるわけではありませんが、
公式HPにもありましたが、やはり主題は
「兄弟愛の葛藤」=カインコンプレックス、「父親に認められたい」という思い
といった普遍的なものと言えます。
「ヒューマンラブストーリー」ということで、深くて面白いテーマになるのでしょうか?
フジテレビ復活は?
にしてもドラマを毎回見ていて思うのですがフジテレビが視聴率をことごとく外しますよね?
ただドラマを見ても、ものにもよりますが極端にダメというわけではありません。
CMや宣伝が下手だなと感じることはありますが。
そろそろ何かをヒットさせて欲しいなと思うところです。
カインとアベルはどうなるでしょうか?
❒関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
カインとアベルの原作(原案)とされる旧約聖書からみるドラマの主題について
カインとアベルの原作(原案)とされる旧約聖書について調べてみました。 低迷のフジテレビで…
この記事へのコメントはありません。